同じ世界にいるんだった。

2006年8月19日

今日、気付いてしまった。
いや、前から知っていたけど、実感を伴ったのは、初めてだったのだ。
6年ぶりに、見てしまった。
舞台の上から見えるはずがないのに、顔を背けた。
逃げて逃げて、手の届かないところまで行ったはずだったのに、
もどってきたのはわたしだ。
気付かれないようにと思ったけれど、
同じ世界にもどってきたことは、知っているはず。

気付かれたらと思ったら、気が気じゃなくて、
出張名目なんて吹き飛んで、会場から抜け出した。
発表なんて、見られなかった、とてもじゃないけど。
見たら、これからずっと忘れられなくなる気がした。
自分がしたことと自分が逃げたこととあの頃のあの激しさと、
それから隠してきたという事実を。

怖くて怖くて、
これからもきっとこういう気持ちを抱えて同じ世界にいるんだと思ったら、
初めて後悔した。
わたしは、あの頃の自分を後悔しないと決めていたけれど、
ああしているしか保てなかったと今でも思っているけど、
でも、後悔してしまった。
一生、ついて回るんだと、わかった。

それで、決めた。
一生、逃げ切ってやる。
逃げ切って、守り抜く。
今のわたしにはその道が一番正しいと決めた。