10年前の気持ち
2006年1月24日昨日郵便局から一通の通知が届いていた。
宛先は、わたし。
あけてみると、今年の3月に満期になる定期貯金についてだった。
心当たりが無く、定期をくんだ日付を見ると、
10年前の3月だった。
わたしが、高校を卒業した春のこと。
一日経って、湯船に浸かりながら、
急に思い出した。
祖母の、大学入学祝いだった。
あのとき、滑り止めの私立大学の入学金が、
ちょうど30万だった。
弱気だったわたしは、
合格確実レベルの国立大学の発表を待たずして期限が設定されていた、
私立大学の入学金振り込みを、
親に頼んで振り込んでもらったのだった。
使わないはずの、30万。
国立大学に予定通り合格したことで、結局意味の無かった30万。
あの頃、祖母はもう惚けが始まっていて、
家の中はくちゃくちゃだったけど、
祖母は祖母なりに、わたしのことを考えてくれていた。
ふたりで住んでいたこともあった。
なんだか、ふと、なつかしくなった。
母に電話をしたら、
「清子さん(祖母)は、頭のいい人が好きだったから、
きっと(夫を見て)喜んだわね」
と、珍しく祖母の話をした。
10年前のおばあちゃんの気持ち。
今また、わたしに届いたよ。
宛先は、わたし。
あけてみると、今年の3月に満期になる定期貯金についてだった。
心当たりが無く、定期をくんだ日付を見ると、
10年前の3月だった。
わたしが、高校を卒業した春のこと。
一日経って、湯船に浸かりながら、
急に思い出した。
祖母の、大学入学祝いだった。
あのとき、滑り止めの私立大学の入学金が、
ちょうど30万だった。
弱気だったわたしは、
合格確実レベルの国立大学の発表を待たずして期限が設定されていた、
私立大学の入学金振り込みを、
親に頼んで振り込んでもらったのだった。
使わないはずの、30万。
国立大学に予定通り合格したことで、結局意味の無かった30万。
あの頃、祖母はもう惚けが始まっていて、
家の中はくちゃくちゃだったけど、
祖母は祖母なりに、わたしのことを考えてくれていた。
ふたりで住んでいたこともあった。
なんだか、ふと、なつかしくなった。
母に電話をしたら、
「清子さん(祖母)は、頭のいい人が好きだったから、
きっと(夫を見て)喜んだわね」
と、珍しく祖母の話をした。
10年前のおばあちゃんの気持ち。
今また、わたしに届いたよ。
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