ISBN:4877288376 文庫 狗飼 恭子 幻冬舎 2000/02 ¥480
主人公「逸子」は、
あたしと考え方がよく似ている。
あたしが、「可愛らしい女の子」が大好きなのは、
コンプレックスの裏返しなのだ。
憧れ。
「美雨」のような女の子を見るたび、
「好みだー」なんていって、夫に呆れられたりする。
自分はなれないから、そういう外見に弱い。
「逸子」が、結局、何を乗り越えられたのか、
実はよく分からない。
けれど、あたしも、
いつか乗り越えられるといい。
夫は、要領がいい。
それは悪い意味ではなく、
手際がよいと言い換えてもいいのだけれど、イコールではなく、
要領がいいのだ。
わたしは要領が悪い。
それは、
イコール仕事ができないと言い換えることができてしまう。
夫が羨ましいのだ。
わたしにはできないことができる。
だから夫に憧れるのだろう。
夫は、この仕事があっていると思う。
夫のような先生がいても、いいと思う。
けれど。
わたしはこの仕事に向かない。
やめた方がいい。
子どもたちにとって、良い先生ではない。
そうわかっているのだ。
けれど、いつかよい先生になれるのではないだろうか、
一生懸命やれば何とかなるのではないだろうか、
そんな、夢物語にかこつけて、
こうやって仕事をしてる。
やめた方がいい、でもやめたくない、
だから今、こうして仕事をしている。
わたしのエゴだと思う。
きっとこういえば、
いろんな先生が居るよ、とか、
そんなことないよ、とか、
言ってくれる人はここでも現実でもいると思う。
わからないんだ。
今。
自分がどうしたいのか、
何が不満不安なのか、
何がいやなのか、
足りないものはなんなのか、
どうしたらわたしは怖がらず不安がらず泣かずにいられるのか。
昨日はそうしてわんわん泣いた。
「たまには思いきり泣けばいいさ」
と夫は言った。
それがそのときのわたしには的はずれで、
ちがうんだと思いながらわんわん泣いた。
裏切ってる。
そう思って泣いた。
主人公「逸子」は、
あたしと考え方がよく似ている。
あたしが、「可愛らしい女の子」が大好きなのは、
コンプレックスの裏返しなのだ。
憧れ。
「美雨」のような女の子を見るたび、
「好みだー」なんていって、夫に呆れられたりする。
自分はなれないから、そういう外見に弱い。
「逸子」が、結局、何を乗り越えられたのか、
実はよく分からない。
けれど、あたしも、
いつか乗り越えられるといい。
夫は、要領がいい。
それは悪い意味ではなく、
手際がよいと言い換えてもいいのだけれど、イコールではなく、
要領がいいのだ。
わたしは要領が悪い。
それは、
イコール仕事ができないと言い換えることができてしまう。
夫が羨ましいのだ。
わたしにはできないことができる。
だから夫に憧れるのだろう。
夫は、この仕事があっていると思う。
夫のような先生がいても、いいと思う。
けれど。
わたしはこの仕事に向かない。
やめた方がいい。
子どもたちにとって、良い先生ではない。
そうわかっているのだ。
けれど、いつかよい先生になれるのではないだろうか、
一生懸命やれば何とかなるのではないだろうか、
そんな、夢物語にかこつけて、
こうやって仕事をしてる。
やめた方がいい、でもやめたくない、
だから今、こうして仕事をしている。
わたしのエゴだと思う。
きっとこういえば、
いろんな先生が居るよ、とか、
そんなことないよ、とか、
言ってくれる人はここでも現実でもいると思う。
わからないんだ。
今。
自分がどうしたいのか、
何が不満不安なのか、
何がいやなのか、
足りないものはなんなのか、
どうしたらわたしは怖がらず不安がらず泣かずにいられるのか。
昨日はそうしてわんわん泣いた。
「たまには思いきり泣けばいいさ」
と夫は言った。
それがそのときのわたしには的はずれで、
ちがうんだと思いながらわんわん泣いた。
裏切ってる。
そう思って泣いた。
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